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[ジャパンパラ大会]
2013ジャパンパラアルペンスキー競技大会レポート

13.03.25 2013:03:25:13:06:53

3月21日から24日の4日間、2013ジャパンパラアルペンスキー競技大会が、長野県北安曇郡白馬村の白馬八方尾根スキー場で開催された。ワールドカップや世界選手権を転戦している代表選手やオーストラリア、韓国の海外選手も出場。2012-13シーズンを締めくくる国際大会としてふさわしい、ハイレベルなレースが続いた。とくに男子シッティングは2年連続で日本人選手がワールドカップ総合優勝を決めており、「日本のスキーテクニックが世界のベースになっている」(森井大輝・LW11)というほどに強い。その世界トップレベルのスキーテクニックは観客をわかせた。

JPAL02.jpg競技初日は高速系種目のスーパー大回転が行われた。コース中盤のジャンプセクションでは加速した選手がエアターンで急斜面へ飛び出していくなど、アグレッシブな滑りを見ることができた。男子シッティングは高速系を得意とする森井が優勝。2位に狩野亮(LW11)、3位に夏目堅司(LW11)が入った。男子視覚障害は田中千章(B2)が優勝した。オーストラリアのWALSH Jonathon(B2)とガイドの二人はピタリと息のあった滑りをしていただけに、ゴール直前の転倒リタイヤは残念だった。

 

2日目のスーパーコンビはスーパー大回転と回転の合計タイムで順位を競う種目だ。男子スタンディングは三澤拓(LW2)が得意の回転で逆転優勝。2位は小池岳太(LW6/8-2)。シッティングは森井が1本目のタイム差を守りきり優勝。森井は「苦手種目の回転は今シーズン練習してきた。ミスなく滑ることに集中した」とトレーニングの成果を確かめることができたという。2位には2本目の回転で好タイムたたき出した狩野が順位を上げてきた。

 

JPAL03.jpg女子シッティングは村岡桃香(LW11)が得意のスーパー大回転でベテランの大日方邦子(LW12-2)を上回るトップタイムを出したが、回転でタイムが伸びずに2位に。村岡は16歳になったばかりで、今後の成長が大いに期待されるジュニア選手だ。レース後には先輩の大日方からコースどりや用具についてアドバイスを受けていた。「競技は2シーズン目。今はスキーが楽しくてもっと滑りたい。先輩たちよりも強い選手になる」と話していた。知的障害クラスの女子は松本馨代が優勝した。

3日目は大回転。男子スタンディングは三澤拓が「2本目はとにかく攻めた」というアグレッシブな滑りで逆転優勝。男子シッティングは技術系を得意とする鈴木猛史(LW12-2)が森井の猛追を逃げ切り優勝した。鈴木は今シーズンの世界王者。森井は前年の世界王者で、世界のアルペンスキーをリードする二人の接戦は観客をわかせた。女子はスタンディングで高桑美季(LW9-2)、聴覚障害クラスは今井優がそれぞれ優勝。国内では選手数の少ないクラスだけに、今後の活躍が期待される。 

JPAL04.jpg大会最終日は回転が行われた。男子スタンディングは三澤が圧勝。2位に阿部敏弘(LW6/8-1)が入った。シッティングの選手たちは、気温上昇によってコースが凸凹にあれた難コンディションに苦戦。有力選手のコースアウトが続いた中、安定した滑りで優勝したのは、この競技で世界トップのテクニックだと注目されている鈴木だ。2位は狩野。そして確実なスキー操作で滑りきったオーストラリアのBUDGE Lincoln(LW11)が3位に入った。女子シッティングの1位は大日方。今大会は全種目で優勝を決めた。知的障害クラスの男子は木村嘉秀が圧勝。同クラスの中でずば抜けたスキーテクニックを持っており今大会4種目で優勝した。

来年3月にはロシアのソチでパラリンピックが開催される。そしてプレ大会での雪質が今大会と似ていたこともあり、パラリンピックのテストレースとして白馬八方のコースに挑む選手が目立った。それだけ緊張感の高いレースが多かった。

JPAL05.jpg

 

 

 

■写真上より、

・2種目で優勝した森井
・男子スタンディングで強さを発揮した三澤
・女子シッティングで今後に期待がかかる村岡
・回転男子シッティングの表彰式
 (左から2位狩野、1位鈴木、3位Lincoln)