助産師の平均年収はどのくらい?看護師との給料の比較&年収アップの秘訣を紹介

助産師の年収

助産師と聞いて思い浮かぶのは「出産時に分娩室で医師とともに出産を支える」いわば人の命の誕生に携われる魅力的な仕事をイメージし、助産師としてのキャリアを築きたいと思う方も多いのではないでしょうか。

近年、少子化により助産師のメインの仕事である分娩介助の機会は減っている傾向にあり、産科の閉鎖も多いため、助産師の需要が減ってきていると思われがち。

しかし、助産師には分娩介助だけでなく、妊婦の健診や指導を行う「助産師外来」や、若者に対する性教育、大人に対する家族計画指導、産後ママへの身体に関するアドバイスや不妊症で悩む方々のサポートなど、これまで以上に幅広い活躍の場が期待されているやりがいのある職業です。

助産師になるためには看護師資格が必須で、看護師資格取得後に助産師教育機関にて1〜2年程度学ぶことで取得できます。助産師資格を持っている場合、正常分娩であれば医師の指導を必要としなくても自己判断で助産介助ができます。

資格を取るまでの道のりが長く、誰でも簡単に進める道ではないため、その分お給料が高いのではないか。と考える方もいることでしょう。

この記事では、助産師の平均収入にフォーカスを当てて、経験年数や地域ごとの年収や看護師と助産師の収入差などを解説するので、既に助産師資格を保有している方やこれから助産師資格の取得を考えている方は、自身の希望に沿ったキャリアを積むための参考にしてください。

目次

助産師の年収はどれくらいが平均?

厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると、2021年の助産師の平均年収は約554万円となっており、月収や賞与の額は以下の通りです。

  • 月収:約39万円
  • 賞与:約86万円
  • 年収:約554万円

これを見ると収入面においてはかなり高水準といえるのではないでしょうか。ただ、あくまでも平均なので、働く地域や就業先の規模、経験年数などに応じて差があることは間違いありません。そこでここからは、それぞれのケース別で助産師の年収を紹介していきます。

助産師の年収を規模別で解説

助産師の年収を就業先の規模別で見たものがこちらです。

  • 1,000人以上:約543.1万円
  • 100〜999人:約544.7万円
  • 10〜99人:約580.0万円

(出典:厚生労働省-令和3年賃金構造基本統計調査)

人数規模が1,000人以上の企業の方が100〜999人規模の企業よりも年収が低いことがわかります。

企業規模が大きければその分経営に関しては安定していますが、給与水準が高いとは限りません。

多くの従業員がいるため、一人一人が担う仕事を分散でき、残業や夜勤などの手当や福利厚生などが整備されているからこそ、一人当たりの平均が低いことが理由だと考えられます。

そして、100〜999人規模の企業よりも10〜99人の少人数規模企業の方が年収が高いことが意外です。

これは、少人数規模の企業の場合、一人一人が担う仕事の幅が広く、負担の割合も多いため大規模よりも一人当たりの時間外労働や夜勤、オンコールなどが多く発生することが理由といえるでしょう。

助産師の年収を年齢別で解説

一般的に勤続年数が長ければ長いほど昇給していき、徐々に年収が上がっていくイメージがあるので、年齢に応じて給料が上がりますが、助産師にも同じことがいえます。

さらに、実績が認められて主任や師長などの役職に就くことで、役職手当などがプラスで支給されるため、大幅な年収アップの可能性があります。

  • 20〜24歳:約414万円
  • 25〜29歳:約502万円
  • 30〜34歳:約476万円
  • 35〜39歳:約584万円
  • 40〜44歳:約619万円
  • 45〜49歳:約641万円
  • 50〜54歳:約692万円
  • 55〜59歳:約712万円
  • 60〜64歳:約560万円

(出典:厚生労働省-令和3年賃金構造基本統計調査)

働き盛りである20〜30代の過ごし方によって収入に差が出る可能性はありますが、20〜59歳にかけて年収が上がっていることがわかります。

25〜34歳の間で年収が上下している理由としては、結婚や出産、子育てといったライフイベントにより時間外労働や夜勤などの働き方が難しいことが考えられます。

また、未経験で途中から入職したり、途中で転職を重ねるなどの理由により年収が中々上がらないケースは考えられます。あくまでも平均年収と捉え、必ずこの収入になるという保証はないので、平均以上を目指せるように日々頑張りましょう。

そして、55〜59歳の方が60〜64歳よりも年収が高いのは、60歳で定年を迎え、収入が下がることが理由といえるでしょう。さらに、年を重ねるにつれ体力が衰え、今までのような働き方ができないことが予想されます。

今は原則として65歳まで継続雇用するのが義務付けられているので、60歳で定年を迎え嘱託社員となることで、60歳以降の収入が下がっていく構造になっています。

助産師の年収を経験年数別で解説

同じ会社で勤続年数を重ねていくことにより、定期的に昇給が見込めるため、経験年数が長ければ長いほど収入も上がっていくことが予想できます。

また、看護師や助産師などの専門職は、その職業に従事した経験年数によって別の施設で役職者として転職できたり、年収交渉を行い前職よりも収入がアップしたりするケースも考えられます。

  • 0年:約321万円
  • 1〜4年:約440万円
  • 5〜9年:約445万円
  • 10〜14年:約499万円
  • 15年以上:約614万円

(出典:厚生労働省-令和2年賃金構造基本統計調査)

助産師の年収は経験年数によって大きく差が出ており、経験10年未満では助産師の平均年収である約554万円を大幅に下回り、450万円未満となっています。人の命に関わる仕事である以上、ある一定の経験を経なければ重要なポジションを任せるのは難しいのかもしれません。

10年以上の経験を積むことで年収が500万円を上回ってくるので、助産師として収入を上げていきたい方は、コツコツ経験を重ねていくことを目標にするのが良いかもしれません。

助産師の平均年収は地域で変動する?

日本全国の最低賃金は徐々に上昇傾向にありますが、そもそも地域によって大きな差があり、最も最低賃金時間額が低いのは高知県と沖縄県の820円で、最も高いのは東京の1,041円です。(2021年10月発効)

地域で最低賃金に差があるように、助産師においても働く地域によって年収に大きく差があり、最も高い地域と低い地域を比較すると、最大で約608万円の開きがあるので、働く地域は慎重に検討すべき項目といえるでしょう。

ここからは地域別の年収をランキングで紹介するので、勤務希望地を選ぶ際の参考にしてください。

助産師の年収が高い都道府県ランキング

まずは、2021年に実施された「賃金構造統計基本調査」の地域別のランキング上位5位を紹介します。

  • 岐阜県:約909万円
  • 山口県:約682万円
  • 大分県:約675万円
  • 群馬県:約644万円
  • 奈良県:約626万円

(出典:厚生労働省-令和3年賃金構造基本統計調査)

2021年に実施された賃金構造統計基本調査では岐阜県の約909万円が最も高い年収となりました。上位5位に見られる共通点としては、助産師の年収が看護師の年収よりも高い地域であることが挙げられます。

全国の平均が約554万円なので、奈良県と比較しても72万円の差があり、岐阜県と比較すると355万円もの差があるので、高収入の求人案件が多く見つけられるのではないでしょうか。

しかし、高収入が見込めるからといって希望していない地域で求人を探すのはナンセンスですし、その年によって年収が変動するため、あくまでも「年収が高くなった年がある地域」という情報程度にしておき、まずは自身が働きたい地域を検討することをおすすめします。

助産師の年収が低い都道府県ランキング

助産師の平均年収よりも年収が高い地域がある一方で、年収が低い地域もあります。次は、2021年に実施された賃金構造基本統計調査で、年収が低かった地域のランキング上位5位を紹介します。

  • 沖縄県:約301万円
  • 長崎県:約338万円
  • 香川県:約347万円
  • 千葉県:約414万円
  • 岡山県:約422万円

(出典:厚生労働省-令和3年賃金構造基本統計調査)

各地域の助産師の需要、賃金相場、平均年齢により助産師の年収が低い傾向にある可能性が考えられます。

これらはあくまでも平均である上に毎年変動する可能性がある情報なので、情報に振り回されず、自身が働きたい地域の求人情報を探し、給与水準が希望に沿っている案件を押さえるようにしましょう。

助産師と看護師の年収における違い

助産師と看護師の年収における違い

助産師は看護師ではありませんが、同じ看護職に位置付けられており、同じ看護職の中でも看護師、助産師、保健師というようにいくつか存在します。

さて、これら3つの看護職には年収の違いがあるのでしょうか。

  • 看護師:約499万円
  • 助産師:約554万円
  • 保健師:約481万円

(出典:厚生労働省-令和3年賃金構造基本統計調査)

3つの看護職を比較すると、助産師が最も給与水準が高く、最大で73万円の差があることが分かります。

助産師は看護師と同様で病床を有する施設で働くケースが多く、残業や夜勤、オンコールといった割増賃金が発生する可能性が高い職場が多いです。

給与が高い上に命の誕生のサポートという神秘的な瞬間に立ち会えるやりがいを考えると、とても魅力的といえるのではないでしょうか。

助産師が看護師資格と助産師資格のダブルライセンスを必要とするように、保健師も看護師とは別に保健師資格を必要とするため、給与水準は比較的高めといえます。

保健師が看護師や助産師よりも平均年収が低い理由としては、保健師は病院だけでなく、自治体などの公的機関で公務員として働くケースがあり、残業や夜勤が発生するケースが少ないからであると考えられます。

助産師の年収が看護師よりも高いのはなぜ?

看護業界は常に人手不足で悩まされており、日々看護師の需要が高まっているため、給与水準は高い傾向にあります。

その中でも助産師は専門知識を必要とし、近年では分娩介助以外のシーンでも幅広い活躍が期待されていることから、平均年収が上昇傾向にあります。

ここでは、助産師の年収が看護師よりも高い理由について紹介します。

助産師になることは簡単なことではない

助産師になるには、看護師資格を取得した上で、助産師の国家試験に合格する必要があり、そもそも資格取得までの道のりが大変です。最短の進路としては、4年制大学の看護学部や看護学科にある「助産師養成課程」に進学し、大学4年間で看護師と助産師の勉強を行います。

そして、卒業見込みの年に「看護師」と「助産師」2つの国家試験を受験し、どちらも合格できれば、大学卒業とともに助産師として働けます。

また、看護学校を卒業した後に、助産師養成学校や大学院に進学して1年以上勉強することで助産師の受験資格が得られるので、どちらかの方法により助産師資格を取得する必要があります。

いずれにしても、助産師として働くためには学生時代にしっかりと勉学に励み、研修などを通じて知識やスキルを身につけなければなれないので、決して簡単とはいえない道のりが待っています。

助産師は看護師よりも専門性が高く、取得するにもハードルが高くなるため、看護師よりも助産師の方が年収が高く設定されている傾向にあるといえるでしょう。

助産師の人材不足が続いている

少子化により産科が減っている傾向にあるものの、日本で女性一人が生涯で子供を産む人数の推計は1.46人となっており、出産そのものがなくなることはないため、産科医や助産師は常に必要な存在です。

さらに、近年では助産師の養成学校が減っており、助産師の母数が少ないことにより、助産師の需要は高まる一方なので、それが高い給与水準につながっていると考えられます。

また、最近では出産後の体調管理や不妊治療、若者の性教育、高齢出産によるリスクをケアする為の生活管理など、助産師の活躍の場が広がっていることから、助産師の母数が需要に追いついていないため、人手不足が続いています。

これらの理由により、助産師が他の看護職よりも給与水準が恵まれていると言えるでしょう。

【求人別】助産師の平均年収

助産師の年収についてみてきましたが、助産師といっても産科や産婦人科に勤めている人もいれば、一般企業や他の民間施設に勤めるケースもあり、就業先の施設形態によっても収入が異なります。

また、「夜勤」「常勤のみ」「三交代制」など、働き方によっても収入が変わってくるので、ここでは求人情報をもとにした平均年収についてみていきます。

助産師の年収を施設形態別で解説

助産師として働く場合、施設形態によって仕事内容や役割が変わるので、年収も異なります。施設による業務内容も併せて紹介します。

  • 病院:約450万〜550万円
  • クリニック・診療所:約400万〜500万円
  • 美容クリニック:約450万〜500万円
  • 施設(有料老人ホーム・老健など):約300万〜330万円
  • 訪問看護ステーション:約350万〜450万円
  • 一般企業:約400万〜450万円
  • 治験関連企業:約400万〜500万円
  • 保育施設:約330万〜440万円

(出典:マイナビ看護師)

「病院」はいわゆる大学病院や総合病院といった大規模病院を指しており、入院病床を有するため残業や夜勤などが発生する施設が多く、さらに助産師としての専門性が求められる施設であるため、平均年収が高い傾向にあります。

その他の施設では給与水準が下がるものの、残業や夜勤が発生する可能性が低く、比較的休日もしっかり取れるのでワークライフバランスを保ちながら働けるというメリットがあります。

なお、働く上で収入はとても大事なことですが、仕事内容が自分に合っているかも重要です。以下に施設別の助産師の仕事内容を紹介するので、就業先の候補選びの参考にしてください。

病院

分娩介助や帝王切開の補助、妊婦健診、授乳指導、栄養指導、沐浴指導、育児相談など

クリニック・診療所

病床を有する場合は病院と同様の業務、育児相談、マタニティヨガ教室、ベビーマッサージなどの企画・実施

美容クリニック

不妊治療のサポート、医師の補助

施設(有料老人ホーム・老健など)

高齢者向け施設の場合:利用者様の健康管理
障害児施設:支援プラン作成、療育、発達を促すサポート

訪問看護ステーション

一般的な看護業務、乳幼児や学童の看護ケア

一般企業

メディカルコールセンターなどの健康相談員

治験関連企業

治験コーディネーター、問い合わせ応対、契約業務、治験に関する書類作成、書類整理

保育施設

児童の健康管理、身体測定、各種健診、怪我や病気の応急処置、保健だよりの作成、保健指導

助産師の年収を勤務形態別で解説

深夜の割増賃金は時間単価の2割5分以上払われるため、夜勤の有無は収入を大きく左右します。次に勤務形態別の平均年収をみていきましょう。

  • 常勤(二交代制):約450万〜550万円
  • 常勤(三交代制):約430万〜550万円
  • 夜勤なし:約350万〜500万円
  • 夜勤専従:約450万〜600万円
    (出典:マイナビ看護師)

平均年収の最高額で比較すると50万〜100万円の差があり、夜勤なしとそれ以外では、スタートの給与からだいぶ差がでますが、夜勤なしであればワークライフバランスを保った働き方ができるでしょう。

病床を有する病院で常勤(交代制)や夜勤専従で働く助産師は、夜勤があるため深夜の割増賃金である夜勤手当てが支給されることにより、年収が高くなる傾向にあります。

働き方は仕事を続ける上で自身のモチベーション維持のためにも重要視すべきポイントです。勤務形態別の働き方についても紹介するので、自身のプラベートと仕事を両立できそうな働き方を選んでみてはいかがでしょうか?

常勤(日勤・夜勤)

  • 日勤:8時30分〜17時30分
  • 夜勤:17時〜翌朝9時頃

常勤(日勤・準夜勤・深夜勤)

  • 日勤:8時30分〜17時頃
  • 準夜勤:16時30分〜25時頃
  • 深夜勤:24時〜翌朝9時頃

夜勤なし

病院やクリニック、その他施設によって異なりますが、夜勤ありの施設でも、日勤のみの職員として募集しているケースがあるため、自分が希望する勤務時間帯で働ける求人を探しましょう。

夜勤専従

二交代制をメインとしている施設で夜勤のみの勤務で働く形態です。昼夜逆転生活をすることになりますが、毎日同じ時間帯で働くため、ある意味生活リズムが作りやすかったり、夜勤手当てが多く高収入であるなどのメリットがあります。

助産師が年収をアップさせる方法

助産師が年収をアップさせる方法

看護師や助産師として働いている方の中には、中々収入が上がらずにモヤモヤしている方もいるのではないでしょうか。

ここからは、助産師が年収をアップさせる方法についてみていきます。

看護師長・副看護師長になる

看護師長は看護現場全体の指揮を取り、業務が円滑に回るようにする役割を担う管理職です。看護師長や副看護師長になると、基本給のベースアップはもちろん、役職手当などが付くので、以前よりも収入アップが見込めるでしょう。

しかし、管理職は一般社員よりも責任が大きく、今まで以上に仕事に比重を置かなければならなかったり、上司と部下の間で板挟みになり、精神的負荷が大きくなるなどのデメリットが考えられます。

助産所を開業する

助産所を開業するには助産師としての経験が最低5年以上必要ですが、その他いくつかの要件をクリアすることで開業できます。開業するということは自分が代表であり経営者なので、それなりの覚悟と準備をして妊婦が訪れる助産所を作り上げなければなりません。

基本的に全ての責任が自分自身にかかってくるので大変ですが、自分が思い描く助産所を作れるというやりがいや、収入を上げられるといったメリットがあります。

年収の高い病院へ転職する

助産師として収入を上げていきたい場合、今よりも収入が上がる病院に転職するのが最も近道だと思います。

ただし、助産師などの看護職は、経験がモノを言う専門職なので、ある程度の実務経験や知識がなければ収入アップは難しいと考えられます。まずは、経験を積んで自分が担える業務の幅を広げながら実績を作りましょう。

助産師が年収アップを狙いやすいおすすめ転職サイト

助産師としてなるべく早く年収アップしたい方には転職をおすすめしますが、転職するにしてもどのようにしたら良いのか分からない方もいると思います。

今はインターネット上に情報が多く出回っており、求人情報が掲載している転職サイトがたくさんあるので、転職サイトを利用することをおすすめします。

転職サイトには無料の転職支援サポートがついているところが多く、専任のキャリアアドバイザーによる求人紹介や転職サポートが受けられるため、自分の希望にマッチした求人を効率よく探せます。

しかし、転職サイトが多すぎて逆にどのサイトを利用すれば良いのか悩んでしまうケースも多いです。そこで、ここではおすすめの転職サイトを紹介します!ぜひ自分に合った転職サイトを利用して、転職を成功させてください。

看護roo!

看護roo!(看護ルー)
  • 総合評価:★★★★☆4.3
    利用者数No.1で利用者満足度96.3%の圧倒的な安心感
  • 求人数・質:★★★★☆4
    すぐに閲覧できる求人数約6万件+非公開求人で好条件案件を多数掲載
  • サポート力:★★★★☆4.3
    プロによる面接同行、書類添削サポートが充実
こんな助産師さんにおすすめ
  • みんなが利用していて実績豊富な人気サイトを利用したい
  • 人間関係などの内部的な情報を知った上で入職を検討したい
  • はじめての転職のためプロの意見を聞きたい

看護roo!は、看護職に就きたい方で知らない人はいないのではないか。というぐらい知名度が高い転職サイトで、東証プライム上場企業の株式会社クイックが運営する転職サイトです。サイトオープンから10年以上経つ老舗サイトなので安心して利用できます。

助産師の求人については公開求人で約1,000件(2024年4月現在)あり、それに加えて非公開求人を多数保有しています。サイト内でこだわりの条件を絞りながら検索できるため、自分の希望にマッチした求人を探しやすく、専任のキャリアアドバイザーによる求人紹介を受けることで、効率よく仕事探しが可能です。

事前に希望することで面接時に女性スタッフが同行してくれるので、はじめての転職で不安な方にもおすすめのサイトといえるでしょう。

公開求人数1,058件(常勤734件、パート298件、契約社員26件)
※2024年4月時点
対応施設一般病院、大学病院、一般+療養、療養型病院、精神病院、クリニック、訪問看護、介護施設、健診センター、保育園・学校、その他施設
対応雇用形態常勤、パート(非常勤)、契約社員
対応エリア北海道・東北、北陸・甲信越、関東、東海、関西、中国、四国、九州・沖縄

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公式サイト:https://www.kango-roo.com/entry

レバウェル看護

レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
  • 総合評価:★★★★☆4.1
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  • 求人数・質:★★★★☆4.3
    12万件以上の豊富な求人数、細かい条件検索ができるのが魅力
  • サポート力:★★★★☆4.2
    丁寧なヒアリングが魅力、面接同行サポートあり
こんな助産師さんにおすすめ
  • できるだけ多くの求人に目を通したい
  • 職場の雰囲気など内部情報を知りたい
  • 気軽に求人を探したい

レバウェル看護は、レバレジーズメディカルケア株式会社が運営する10年以上の実績を誇る安心の転職サイトです。

求人数もさることながら、求人施設の情報収集に余念がなく、キャリアアドバイザーによる定期的な施設訪問により、リアルな情報の蓄積と求職者に対する丁寧なヒアリングにより、求人紹介のマッチング率の高さに評判があります。

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公開求人数1,095件(正社員・パート1,066件、派遣・紹介予定派遣29件)
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対応施設病院、クリニック、介護施設、訪問看護、健診センター
対応雇用形態正社員、パート、派遣・紹介予定派遣
対応エリア北海道・東北、関東、甲信越・北陸、東海、関西、中国・四国、九州・沖縄

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公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/entry

マイナビ看護師

マイナビ看護師
  • 総合評価:★★★★☆4
    看護師認知度5年連続No.1、CMでも話題の定番サイト
  • 求人数・質:★★★☆☆3.9
    求人数64,000件以上(2024年4月現在)、マイナビグループだからこその情報量が魅力
  • サポート力:★★★★☆4.1
    求職者一人一人のペースに合わせた転職支援
こんな助産師さんにおすすめ
  • スピーディに転職したい
  • ゆっくりじっくり転職活動したい
  • 地方在住でも転職支援サポートを受けたい

マイナビ看護師は株式会社マイナビが運営する看護師のための転職サイトで、今すぐにでも転職したいスピード転職や、時間をかけて希望にマッチした転職を実現したいマイペース転職どちらにでも合わせてくれるサポートの安心感が魅力です。

求人数が多い上に施設やその他の条件を細かく選択して検索できる条件検索機能が充実しているため、転職支援サポートを受けなくても求人を探しやすいです。

また、専門知識豊富のキャリアアドバイザーが担当に付くことで、若手・ベテラン関係なく効率よく転職活動を進められ、全国21箇所に拠点が設けられているため、地方在住の方でもスムーズに転職支援サポートが受けられます。

公開求人数691件 ※2024年4月時点
対応施設病院、クリニック・診療所、美容クリニック、訪問看護ステーション、看護師資格・経験を活かせる一般企業、治験関連企業(CRA、CRCなど)、保育施設
対応雇用形態正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託その他
対応エリア北海道・東北、関東、甲信越・北陸、東海、関西、中国・四国、九州・沖縄

助産師の給料に関するQ&A

この記事を読んで「もう少し細かい部分をピンポイントで知りたい!」という方は、以下に助産師の給料に関する疑問点をQ&A形式でまとめるので、自身が知りたい内容があればぜひ参考にしてください。

助産師新卒の平均年収はどれくらいですか?

新卒の助産師の年収は、約330万円前後であると考えられます。助産師1年目の平均年収が約321万円、ある国立病院の求人情報で大卒の給料を見ると1年目で約332万円でした。

このことから、約330万円前後と考えるのが妥当といえるでしょう。ただし、年齢や経験に関係なく、助産師全体の平均年収は約554万円なので、経験を積むことで収入は上がっていくでしょう。

助産師が開業した場合年収はどれくらいになりますか?

明確な年収については「自宅でのサポートメインとするのか」「入院施設を設けるのか」など、開業する助産所の形態によって大きく変動するため何とも言えませんが、勤務助産師の平均年収は約500万円で、うまくいけばその額は上回る可能性があります。

助産師として開業する場合、自身が助産師としてどのように患者さんをサポートしたいかに応じてやりがいや収入が変動すると考えられます。

助産師の年収は東京だと平均どれくらいですか?

助産師の東京の平均年収は約592万円となっており、令和3年度の助産師の全国平均年収約554万円よりも高い結果となっています。

助産師の年収は大阪だと平均どれくらいですか?

助産師の東京の平均年収は約590万円となっており、令和3年度の助産師の全国平均年収約554万円よりも高い結果となっています。

助産師と薬剤師の年収における違いは何ですか?

助産師と薬剤師の違いは、働き方による部分が強いです。ある国立病院の求人情報を見ると助産師の基本給は「208,000円」、薬剤師(6年制大卒)の基本給は「207,800円」となっており、助産師が200円高い結果ですが、ほぼ変わらない金額になっています。

しかし、実態をみると助産師には残業や夜勤などがあることが多く、薬剤師にはありません。このように助産師は働き方によって手当などがつき、給与額が変動してくるので、それが助産師と薬剤師の年収の違いといえるでしょう。

アメリカ助産師の年収はどれくらいですか?

アメリカ助産師の平均年収は約1,000万円となっており、日本の平均年収よりも大幅に高いです。

助産師の年収は魅力的ですが、助産師に将来性はありますか?

助産師に将来性はあります。

最近では少子化の影響で産科や産婦人科が減ってきているため、助産師は必要ないのでは?と思われがちですが、出産する女性がいなくなることはありませんし、助産師の仕事は分娩介助だけでなく、妊産婦の体調管理、マタニティヨガ教室、子供の性教育、高齢出産における体調管理やサポートなど、時代とともに助産師の活躍の場が広がってきていることから、助産師は常に求められている仕事といえます。

助産師が年収1,000万円以上もらうためにはどうしたらいいですか?

開業するかアメリカなどの他国で助産師として働くのが現実的な道になると思われます。日本の助産師の平均年収は約554万円となっており、地域別でみても岐阜県の約909万円(令和3年度賃金構造基本統計調査,2022)が最高です。

地域別の年収については毎年大きく変動しており、鵜呑みにするのはあまりよくありません。アメリカの助産師の平均年収は1,000万円なので、アメリカで助産師としてキャリアを積むか、国内で開業して成功するかどちらかの選択が現実的といえるでしょう。

助産師の給料が高い職場へ転職したいのですが、良い方法はありますか?

夜勤専従や師長、副師長などを狙った転職をおすすめします。夜勤専従であれば夜勤シフトしかないため、深夜の夜勤手当てが多くなり、自ずと給料が上がります。

夜勤などが難しい場合は、師長や副師長といった管理職に就くことによりそもそもの基本給が高いのに加えて役職手当などが付くので、給料を高くすることができます。

助産師と看護師はどっちが大変ですか?給料が高いのはどっちですか?

仕事の大変さや給料については働く施設により大きく変わる可能性が高く、一概にはいえませんが、互いに人の命に関わる仕事であるため、どちらも大変です。

どちらかというと助産師の方が給料が高い傾向にありますが、働き方によっては看護師が上回るケースもあります。

助産師が年収700万円を狙うのは大変ですか?

業種に関係なく1年を通して働いた給与所得者の1年あたりの所得は平均約460万円なので、そもそも年収700万円を目指すのは大変なことといえます。

しかし、助産師の平均年収は約554万円と高く、役職や勤続年数に応じて上がっていくものなので、不可能な数字ではないと思います。

自身が助産師として働き続け、経験を積みながら知識をつけることを忘れずに着実に一歩ずつ進み続ければ、年収700万円を狙うこともできるのではないでしょうか。

まとめ

助産師は資格取得の難易度や需要の高さによって平均年収554万円という高水準の魅力ある職業です。施設形態、勤務地、勤続年数、役職の有無などによって多少年収は変動するものの、給与目当てで年収が高い地域で働こうとしても、現実的に難しいですし、それだけで決めてしまうと後悔する可能性が高いです。そのため、どれだけ自分の希望にマッチした求人であるかを吟味しながら慎重に転職先を検討する必要があります。

助産師として転職活動する場合、転職サイトを利用することで多くの情報を得ながら効率よく転職活動が進められます。中でも、「看護roo!」「レバウェル看護」「マイナビ看護師」はどれも人気で信頼できる転職サイトなので、複数登録し、同時に利用してみて一番自分にしっくりくるサイトをメイン利用することで、自身の転職成功に大きく近づくでしょう。

この記事を読んだ皆様が理想とする収入を得て、充実した毎日を送るための参考にして頂けると幸いです。

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